体を動かしたい、と思いつつも実際どのような運動をすると良いか迷ってしまう、という人も多いのではないでしょうか。
運動=ジムのような激しい運動、とイメージするかもしれませんが、近年注目されているのはピラティスです。
本記事では、ピラティスとジムの違いや目的別の選び方を紹介するので、参考にしてみてください。
ピラティスとジムの違い
ピラティスとジムは、同じ体を動かす方法ではありますがさまざまな違いがあります。
違いを理解することによって、自分の目的に合わせて利用が可能になるでしょう。
トレーニング方法
ピラティスとジムの大きな違いは、トレーニング方法です。
ピラティスは、姿勢と呼吸に重点を置いているので、インナーマッスルを鍛えられます。
体幹の強化や柔軟性の向上に焦点を当てているため、低負荷で全身を鍛えられるでしょう。
ジムの場合は、店舗を利用して器具を用いる重量トレーニングや無酸素運動が中心です。
ピラティスの場合は、少ない負荷で体を引き締めることができますし、事務の場合は、重量トレーニングで筋肉量を増やすことができます。
ジムでは、マシンを使用することが基本なので、いわゆる筋トレがメインでカロリー消費を目的としている点が特徴です。
ピラティスは、マシンを使用する方法とマットを使用する方法の2種類に分類されます。
マシンの場合は全身を鍛えつつも気になる部分にもアプローチができますし、マットの場合は主に自身の体重を利用して行うのでより全身を鍛える要素が強いです。
雰囲気や環境
雰囲気や環境も違い、ピラティスの場合は比較的静かな雰囲気で行うケースがほとんどです。
呼吸法や体の緩やかな動きがベースなので、ピラティスは集中力を要する環境でエクササイズします。
個別レッスンとグループレッスンの両方があり、どちらにしてもエネルギッシュな雰囲気ではなく、どこか神秘的な雰囲気で行われます。
ジムの場合は、社交的でエネルギッシュな環境の中トレーニングが可能です。
ジムに行って、マシンを活用して運動したり、ウエイトトレーニングを自分のペースで行うなど自由度が魅力です。
一言でジムといってもパーソナルジムなどもあるので、自由に複数人が使えるジムとは違い、インストラクターや他の会員との交流もできます。
幅広い人とコミュニケーションを取りたいと考える人はジム、静かに自分のペースで運動したい人はピラティスがおすすめです。
効果
ピラティスとジムは、以下のように効果の違いがあります。
ジムの効果:筋肉増強、カロリー消費
価格
ピラティスとジムでは、価格も違います。
どっちが安いのかで考えると、ジムの方が金額の幅が広いため格安ジムの利用ができるでしょう。
ジムの相場は、以下のとおりです。
- 公営ジム:1回200〜400円
- 会員制ジム:月額5,000〜15,000円
- パーソナルジム:10,000〜150,000円
ピンからキリまであるので、広い範囲での選択肢が魅力といえます。
県や市が運営している公営ジムや会員制の事務は、比較的リーズナブルに利用できる反面、自身でトレーニングを行う必要があります。
ピラティスの相場は、以下のとおりです。
- グループレッスン;月に4回程度で10,000〜15,000円
- マンツーマンレッスン:1回8,000〜10,000円
パーソナルジムは、トレーナーがいるのでマンツーマンでサポートしてくれる点が魅力です。
ピラティスの場合は、個人レッスンなのかグループレッスンなのかによって価格が変わります。
比較的高めに設定されていますが、マンツーマンでもジムより安く利用できる点が魅力です。
ピラティスでもジムでも、レッスンやトレーニングを受ける場合に無料体験が用意されているケースがほとんどなので、利用してみてくださいね。
ピラティスとジムどっちが痩せる?
ピラティスもジムも、基礎代謝をアップさせる方法なので、痩せる効果は期待できます。
ただ、ピラティスの場合は効果を実感するまでに時間がかかり、劇的に体重を減らすことはできないです。
美しいボディラインを作り上げられますが、その分時間が必要になるので早い効果を期待している人には向いていません。
一方、ジムの場合は筋力トレーニングを行いますので、消費カロリーが多く、痩せる効果が高いといえます。
ジムの場合は、さまざまなマシンを使用してトレーニングを行うので、消費カロリーが多いマシンを使用することでより痩せる効果が期待できるでしょう。
より痩せる効果を求めるなら併用がおすすめ
痩せやすいのはジムでのトレーニングですが、おすすめなのはピラティスとジムの併用です。
ピラティスとジム、どっちが先かというと、まずはピラティスで体の柔軟性を整えてください。
ゆったりとした動きのピラティスは、体を柔軟にし、ジムでのトレーニングで起きやすいケガに関しても予防できます。
最初にインナーマッスルを整えておくことで、体幹が良くなるため、よりジムの運動効果が期待できるでしょう。
ピラティスとジムを併用すると、減量だけではなく均整の取れたバランスのとれた体づくりが可能です。
【目的別】ピラティスとジムどっちを選ぶ?
ピラティスとジム、併用するのもおすすめですが、まずは目的別にどっちを選ぶのか検討するのも1つの方法といえます。
ピラティスとジム、どちらもメリットはあるので、自分の目的に合わせて利用を決めましょう。
女性らしい体を目指したいならピラティス
女性らしいしなやかなボディラインを目指したい場合、ピラティスが向いています。
ピラティスは、インナーマッスルを鍛えられるため、体の内側から整えることが可能です。
体の深い部分から体づくりを行うので、姿勢が改善されたり、骨盤の位置が正しい位置に戻ったりし、しなやかなボディラインを作り上げられます。
痩せることも大事ですが、体のバランスをより美しく見せたいと考えるのであれば、ピラティスがおすすめです。
筋力をつけたいならジム
とにかく筋力をつけたい、という人はジムが向いています。
女性の場合は、筋肉がつきにくいため、しっかりとトレーニングを行わなければ筋力がなかなかつきません。
ピラティスは、体の動きが緩やかなので筋力をつける目的には向いていないので、あらゆるマシンを活用してトレーニングを行うジムの方がおすすめです。
あまりにもマッチョになると体のバランスが崩れる可能性もあるので、適度なトレーニングを行い、しっかりと筋力のついた引き締まった体を目指しましょう。
運動習慣を身につけたいならピラティス
普段あまり運動をせず、運動習慣を身につけたい人はピラティスが向いています。
ジムのように体に負荷をかける運動は、日頃運動習慣がない人にとってはかなりハードなので、続けることが難しいでしょう。
緩やかな動きが基本のピラティスであれば、運動に慣れていない人でも十分に継続ができます。
少しずつ体力がついた頃にジムと併用すると、より体の脂肪が燃焼しやすく、痩せやすい体になるでしょう。
ピラティスを行うことで、体を動かすことに慣れていくと、インナーマッスルが鍛えられて、体の不調を改善しやすくなる点も魅力です。
早い効果を期待するならジム
痩せたい、肉体を変化させたいと考えている人の場合、ピラティスよりもジムが向いています。
例えば「来月までに何kg痩せたい」など、短期間での効果を目指している人は、ジムでしっかりとトレーニングしましょう。
ジムでは、無酸素・有酸素運動を組み合わせてトレーニングできるので、効果的なダイエットを目指せます。
一方で、無理をし過ぎるとケガや体の不調につながるケースもあるので、注意してください。
もしも、しっかり予算が取れるのであればパーソナルトレーニングを受けて、マンツーマンで管理してもらうのも1つの方法です。
ピラティスとジムの違いを理解して目的に合わせて選択しよう!
ピラティスとジムは、どっちもメリットがあり、体型を変化させてくれる方法です。
より痩せたい、体を美しくしたいと考えた場合は、ピラティスとジムの併用がおすすめといえます。
どちらの良いところも取り入れて、しっかりと体へアプローチをしてください。
いきなり併用は大変そう、と思う場合は目的に合わせて、どっちを選ぶのかも検討しましょう。